①クッションファンデーションは市場が形成されて間もないこともあり、機能別に見ていくとベーシック機能であるモイスチャーが市場の大半を占める構造であったが、市場の成長に比例して機能面での差別化が図られている。
②モイスチャーは市場を立ち上げた韓国系ブランドから展開される商品の大半が剤型面での新奇性とメイクアップベースやフェイスパウダーが不要といったオールインワン機能を謳った商品であったことから、2015 年時点で市場の過半数を占めている。
③ホワイトニング(UV)は2014 年までは商品数が僅かであったが、2015 年に「ランコム ブランエクスペール クッションコンパクト」(日本ロレアル ロレアル リュクス事業本部)が発売されたことで市場が急速に成長し、2016 年に入ると「シュウ ウエムラ」(日本ロレアル ロレアル リュクス事業本部)や「クリスチャン・ディオール」(パルファン・クリスチャン・ディオール・ジャポン)、「クリニーク」(ELGC クリニーク事業部)といった外資系プレステージブランドからホワイトニング訴求のクッションファンデーションがラインナップされ、市場が大きく拡大している。
④皮脂過剰抑制は皮脂分泌の活発な10~20 代をターゲットにしたクッションファンデーションは少なく、市場も僅かであったが、2015 年に「ミシャ」(ミシャ ジャパン)が本訴求で他社商品よりも安価な価格帯で発売したことで若年層のエントリー需要を取り込み市場が大きく拡大した。
⑤アンチエイジングは2016 年にエイジングケア訴求の「イオン デ クッション」(フローフシ)が発売されたことで市場が形成され、「ドクターシーラボ」(ドクターシーラボ)、「イザノックス」(銀座ステファニー化粧品)など通販系ブランドも新たにクッションファンデーションを発売しており、市場が大幅に拡大している。